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【『高校生クイズ2018』本日夜9時より放送!】 『高校生クイズ』演出(2008~2017)河野 雄平インタビュー(PART2)

河野 雄平 Yuhei Kohno
1976年、長崎県生まれ。2001年日本テレビ入社。制作現場を経て、現在は編成局に所属。今まで『所さんの目がテン!』『ザ!鉄腕!DASH!!』などのディレクターを経験し、2008年から2017年まで『高校生クイズ』の総合演出を手がける。その他に『頭脳王』演出、『超問クイズ』企画・演出も担当。

1983年の番組開始から今日に至るまで、高校生にとって欠かすことのできない夏のビッグイベントとして親しまれてきた『高校生クイズ』。「地頭力」をキーワードに謳った今年の第38回大会は、すでに東京ビッグサイトでの全国大会が開催され、の放送を待つばかりだが、昨年まで『高校生クイズ』の総合演出を10年間手がけた日本テレビの河野雄平に、『高校生クイズ』のこれまでの歩みを振り返っていただいた。河野が本誌の取材で初めて明かした「知力の甲子園」と「アメリカ横断クイズ」の秘話とは?(収録 聞き手:大門弘樹 写真:辺見真也)

試行錯誤の連続!
海外ロケの難しさに直面した『第33回』

――続いては「知力の甲子園」終了後に始まった「海外ロケ編」の話をお願いします。まずは13年の『第33回』なんですけど、この回は狭間というか、まだアメリカ横断はしていませんね。準々決勝がタイ、準決勝と決勝がフランスでした。
河野 ……僕の中では、一番大変だった回ですねえ(苦笑)。

――大変だったというのは、どのような点でしょう?
河野 さっきも言いましたけど、同じ番組で同じスタッフなのに、中身をガラッと変えるのって、かなり大変なんですよ。そういう意味では、知力の甲子園に変えた『28回』もほんとに大変だったわけですけど、それと同じことが再び大転換を行う『33回』で起きたわけです。しかも海外ロケという、『高校生クイズ』では初の試みをすることになったわけで……。

――ちなみに、このときに「海外でロケをしよう」ということになったきっかけというのは?
河野 「知力の甲子園」というテーマを変えることが決まって、「じゃあ、次に何をやるか?」っていう話になったとき、以前のように国内でロケをする形に戻してもしょうがないだろう、っていうのが第一にあって。そこで、「このご時世だし、高校生クイズも国内じゃなくて海外に出ていくべきじゃないの?」ということになったんです。

――その時点で「いずれは『アメリカ横断ウルトラクイズ』を復刻するような形にしよう」みたいなことを考えたりは……。
河野 いや、この時点では「『アメリカ横断』をやりたい」みたいな考えは全くなかったです。僕の中には、「海外でクイズを解きながら成長していくアドベンチャークイズ」のイメージしかなかったです。それで提案してみたら会社的にも、スポンサーのライオンさん的にも「安全面にちゃんと気を付ければ、いいんじゃないか」と言っていただけて。それで、大きく舵を切ったという感じですね。

――実際にその路線で番組を作り始めてからも、いろいろと苦労されたことがあったわけですよね?
河野 そうですね、たくさんありましたね(苦笑)。例えば入国審査の問題。「どのチームが勝ち残るか?」なんてことは、実際にクイズをやってみるまでわからないじゃないですか。だから入国申請なんかは、クイズの結果が出てからするわけなんですけど……。実は今、未成年が直前の申請で入れる国っていうのは、意外と少ないんですよ。

――そうなんですか!
河野 大体の国は、何ヶ月も前に申請が必要で、しかも親の承諾がないと未成年だけでは入国できないんです。だから、前の日に「勝ち残った彼と彼が行きまーす」って申請をして入国できる国というのは、ほとんどないんですよ。あと、親御さんから預かってる以上、国を選ぶにあたっては当然、安全面なんかも考慮しなきゃいけませんし。だから、行く国を決めるのは相当大変でした。

――そうですよね。
河野 あとはスケジュールに収めるのも大変でした。一般の高校生が出る番組ですから、当然、夏休み中に帰って来なきゃいけないんで。だから「ロケの期間って、長くても1週間ちょいしかないのか。でも、それでどこ行けるの?」みたいな。

――『ウルトラクイズ』は1ヶ月ぐらいロケの期間をとっていましたけど、それと比べると格段に短いですからね。
河野 『第33回』のタイ・フランス編のときも大変でしたけど、次の年からの、アメリカ横断のときも、意外と大変でした。やっぱりアメリカって広いじゃないですか。ちょっとだけ移動しているように見えて、実は北海道から九州までの距離があったりするんで。だから、1週間ちょっとの期間で回れるルートの中に、高校生が「あー、ここ来たかった!」というような象徴的な場所を訪れるっていうのは、毎年頭を悩ませていたんですよ。

――1週間程度だと、そう何か所も回れないですものね。
河野 しかも場所ごとに、そこでできる魅力的なクイズを発明しないといけないわけで……。これは結構大変でしたね。しかも、一週間ちょっとでアメリカの端から端まで行くわけですから、もうスケジュールがムチャクチャで。特に技術さんなんかは、寝る間もないくらいだったんです。収録して、終わったら撤収して、充電して、移動して……みたいな。でも、そういう乗り越えなきゃいけないハードルを全部ちゃんとクリアして、番組を作り上げてくれたんです。ホントにもう、スタッフの熱意というか、番組愛というものを感じましたね。「『高校生クイズ』は一年で一番大変だけど、ぜひやりたい」って、みんな夏のスケジュールを空けといてくれるくらいなんで。

――へぇ~!
河野 ……と、だいぶ脱線してしまいましたが、『第33回』のタイ・フランス編に話を戻しますと、他に大変だったのは予算ですね。海外ロケで使えるお金というのは当然、『ウルトラクイズ』ほど潤沢にあるわけじゃないので、予算内でなるべく遠く、複数行ける国を探す……そんなこんなで、初回のルート選びはホントに大変でしたねぇ。もう試行錯誤の連続でした。で、その結果が、一部から「『高校生クイズ』の黒歴史」とか「ある意味伝説の回」と言われることになったという(苦笑)。

――あぁ……。
河野 もう、後にも先にもあんな回はないじゃないかな。(笑)。ただ、そのあとのアメリカ横断路線が無事成功したのも、あの時の試行錯誤のおかげだと思っているんですけど。

――そのときの苦労が、翌年以降に活かされたということですね。
河野 そうですね。余談ですけど、大変だったあの年で唯一「ラッキーだったな」って思うのは、年に1日だけ、モン・サン・ミッシェルの周りの海の水がひく日があるんですけど……。

――あれは年に1日だけなのですか?
河野 はい。その日が、たまたま本番のロケの日に当たったという。なので「ここを歩いて渡らせてください!」ってフランス政府にお願いしたら許可が下りて(笑)。だから、「知力・体力・チームワークを駆使して、謎を解きながらモン・サン・ミッシェルまで歩いて行く」っていうあのクイズは、あの年のあの日じゃないとできなかったんですよ。

――へぇ~!
河野 あれには運命的なものを感じましたけどねえ。

――実は僕、「謎を解いて、最後に三人四脚をする」っていう、あの形式が結構好きなんですよ。今の謎解きブームの原点みたいな感じもあったりして。

河野 そうですか。ちょっと早かったかな(笑)。……ただ、あの回についていうなら、個人的には「ガラッと変えすぎたかなあ」という反省はありますね。「知力の甲子園」を期待している視聴者に、あまりにも違うものをいきなり提供しちゃったので、「ん?」って思われてしまったというか。だから、実は視聴率もそんな良くなかったんですよね。

――そうでしたか。
河野 そこで、「海外路線を維持しつつも、『高校生クイズ』としてイメージしやすいパッケージに軌道修正するには、どうしたら良いか」ということで、「じゃあ『アメリカ横断ウルトラクイズ』を『高校生クイズ』版として復活させよう」ということに、次の年からなったんです。

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――いよいよ2014年からの『アメリカ横断編』ですね。
河野 はい。「『アメリカ横断』という形なら、年配の人たちには“懐かしいイメージ”で、若い世代には“新鮮”に感じるんじゃないかな」という狙いですね。それで海外路線の2年目に「アメリカ横断バージョン」にしたという。実際、この時は視聴率的にもV字回復したんですよ。

――このときは『ウルトラクイズ』が復活したように感じられて、僕のようなオールドファンとしては感慨ひとしおだったのですけど、そもそも「『アメリカ横断』でやろう!」というアイデアは、どなたか出されたのですか?
河野 それは僕です。

――そうでしたか!
河野 海外路線の初年度は、2か国ほど巡ったけど、視聴者にはあまり評価していただけなくて……。多かったのは「これが『高校生クイズ』?」とか「クイズが少ない」みたいな意見だったんですね。なので、そういう批判を全部解消しないといけない、つまり「海外路線をバージョンアップさせて、かつみんなのイメージ合う『高校生クイズ』にするにはどうしたらいいかな?」ということを考えたとき、パッと思い浮かんだのが「じゃあ『アメリカ横断ウルトラクイズ』の高校生版だな」ということだったんです。これはもう、完全に自分の中だけで決めましたね。

――なるほど。「海外版『高校生クイズ』の完成形は、実はすぐそこにあったんだ」ということに気づいた、みたいな感じだったと。
河野 はい。そもそも『高校生クイズ』は、『ウルトラクイズ』の高校生版で生まれた番組ですからね、それは親和性は高いはずです。で、いろんな人から「来年はどうするつもりなんですか?」と聞かれたときに「僕としては、今さら国内に戻してもしょうがないと思うので、海外路線は変えません。ただ、もっとクイズ感を出さないといけないですし、馴染みの感覚を出したいです」みたいなことを言って。で、最後に「『アメリカ横断』でやります」と言ったら、やっぱり皆さん覚えていらっしゃったんでしょうね。みんなの表情がパッと明るくなって。やっぱり『アメリカ横断』と言ったときに、イメージがパッと浮かぶ良さっていうのは、絶対にあったと思うんですよね。

――昔からテレビを観ている人だったら、絶対にわかりますものね。
河野 だから「海外路線を踏襲しつつも、クイズ感を増して、もうちょっとみんながイメージしやすいパッケージ」というのを自分の中で考えたときに「『アメリカ横断』でやろう」と決めて。で、そのあとに、『ウルトラクイズ』をずっとやっていらした加藤(就一)さんに「ちょっとやらせていただきます」なんて……。

――ご挨拶をされたと。
河野 はい。だから、誰かから「『ウルトラクイズ』をやったらどうだ?」なんて言われたということはないですね。海外路線1年目の結果を受けて、翌年も任されるとなったときに、僕自身の判断で決めました。

――ちなみに、河野さんご自身は『ウルトラクイズ』をご覧になっていたのですか?
河野 それはもちろん。だから、『アメリカ横断』をやった4年間の中で、『ウルトラクイズ』の名物クイズみたいなものは、僕なりにアレンジして取り入れましたからね。例えば「コンボイクイズ」なんかは、『ウルトラクイズ』の中でも大好きなクイズなんですけど、ルールがかなり複雑なんですよ。それを『高校生クイズ』でやるとなったら、できるだけわかりやすく、今風な形になるように、自分の中でブラッシュアップしたりとか。

――なるほど。
河野 もちろん、過去の『ウルトラクイズ』でやっていたクイズだけをやる番組にはしないとも思っていました。「『○×どろんこ』とか『バラマキ』みたいな定番クイズもやりますし、別の新しいクイズもやります」っていう感じで。視聴者の皆さんが「あー、これ面白かったよなあ」って懐かしがれるやつもやれば、全く新しいやつもやる。それでアメリカ全体を横断して行きますよっていう。

――ちなみに、日本テレビの中には「『ウルトラクイズ』をやりたくて入社した」なんていう方も多いらしいのですが、河野さんは元々、そういった希望みたいなものは……。
河野 正直言うと、自分の場合は必要に迫られて、ですね。元々、好きではありましたけど。『高校生クイズ』を任されて、「海外でロケして、かつクイズもちゃんとやらないといけない」となったときに初めて「『ウルトラクイズ』をやろう」となった感じなので。

――テレビマンとしてのキャリアを重ねるうちに、自然と『ウルトラクイズ』にたどり着いたっていう感じですかね。
河野 ホントにそうですね。

――ただ、『ウルトラクイズ』との関係では、ちょっと気になる点があって……。たしかアメリカ横断路線の『高校生クイズ』の中では、『ウルトラクイズ』って名前は一切使われてなかったと思うんですよ。
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――一方で、日曜の昼にやっていた事前番組とかでは「『ウルトラクイズ』を見ていたお父さん、お母さんにとっては懐かしいんじゃないですか?」みたいなことを言っていたような気がするんです。
河野 そうそう! その通りです。

――事前番組では『ウルトラ』の名前を出していたのに、本放送では使わなかった。それはスポンサーさんとの兼ね合いがあったりしたのですか? 「ライオンがスポンサーの番組で、花王がスポンサーだった『ウルトラクイズ』の名前は出さない方がいい」みたいな……。
河野 いや、それは関係ないです(笑)。『ウルトラクイズ』の名前を出さなかった理由は、やっぱり「この番組は『高校生クイズ』だから」ってことですよね。番組の中で『ウルトラクイズ』って言っちゃうと、どうしてもそっちの方が『高校生クイズ』より上位に来ちゃうんで。

――ああ、なるほど。
河野 イメージが伝わりやすいので、口では「『アメリカ横断ウルトラクイズ』を『高校生クイズ』で復活させます」なんて言ってましたけど、実際に作っていたのは「『高校生クイズ』アメリカ横断編」ということですから。僕の中で「『高校生クイズ』をどうしよう?」と考えていた中で、従来の『高校生クイズ』の「知力・体力・チームワーク」みたいな要素に、『ウルトラクイズ』のエッセンスが融合させて生みだしたものが、あの時期の『高校生クイズ』だと思っているので。だから、番組の中で「『ウルトラクイズ』復活」と謳おうと思ったことはないですねえ。どこまでいっても「『高校生クイズ』アメリカ横断編の準決勝、テキサスです」みたいなイメージですね。

――――なるほど。あと、人数が3人から2人に変更されたのも、この「アメリカ横断編」になってからです。河野さんはたびたびそういった固定観念を打ち壊して、『高校生クイズ』に新しい風を吹かせ続けてきましたね。
河野 そうですね。必ずしも固定観念にとらわれる必要はないんじゃないかと思うんです。ただ、長寿番組を変えようとすると、どうしても最初は大変です。それこそ『第28回』で「知力の甲子園」に路線を変更するときもそうでしたし、「2人一組にします」と言ったときも、結構「えっ?」ってなったりして。

――それでも、周囲の固定観念を崩すための秘訣のようなものは、何かありますか?
河野 やっぱり、最後は熱意ですかね。例えば、2人一組にするときは、「これが2人の画面です。ほら、悪くないでしょ?」「これが3人の画面です。ちょっと広いし、パッと見で全員の顔を覚えられないでしょ?」っていう資料を作って、各所にプレゼンしました。あとは「なるべく多くのチームを、一か所でもいいから海外に連れて行ってあげたいんです」という思いを必死にアピールしたりとか。

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――あと、同じ「アメリカ横断」といっても、『ウルトラクイズ』の頃と、今回の『高校生クイズ』とでは、随分とロケのやり方が違ったんじゃないですか? 例えば、空撮をするときに、現地でヘリをチャーターしたりせず、ドローンを使ったりとか……。
河野 それはいい質問ですね! 実は、『ウルトラクイズ』と比べてそこまで予算とか手間をかけずにアメリカ横断ロケが実現できたのは、機材の発達のおかげというのが大きくて。例えば昔は撮影するときに、技術さんとか大勢連れて行って、大きなカメラを担いで撮らなきゃならなかったわけです。でも、今は小型の定点カメラとかを仕込んでおけば映像はいくらでも撮れる。小型カメラとかドローンとか、そういった機材が発達したことによって、ホントにフットワーク良く、かつそんなに予算や人数もかけずにできるようになったというのはありますね。

――加藤就一さんよると、『第13回ウルトラクイズ』のコンボイクイズはハリウッドからヘリコプターのパイロットを呼んだそうで、「それだけでとんでもない予算がかかった」とおっしゃってたんです。でも、今だと、わざわざヘリを飛ばさなくても、ドローンで鮮明な映像が撮れるわけですからね。
河野 そうなんですよね。ドローンは小回りが効くから、ヘリを使うより動きのある良い画が撮れるかもしれない。だから、「今の時代は機材が発達しているので、昔ほど予算やスケジュールをかけずに、今の『高校生クイズ』の体制のままでも、『アメリカ横断』が実現できます」みたいなのは、結構プレゼンしましたね。

――あと、「機材の発達」の流れで伺いますけど、16年から全国一斉のスマホを使った地区大会になったじゃないですか。
河野 はいはい。

――これはどんな流れで始まったのですか?
河野 それは意外と単純で、スマホが当たり前になっているこの時代、今までバラバラにやっていた地区大会を、「スマホを使って全国一斉にやれたら面白そうだよね」と思ったんですよ。出発点はそこですね。「スマホを使ってやるの、今の時代っぽいんじゃない」「しかもこれを使えば、今までできなかった全国一斉大会ができるんじゃないの」って。そこで、「同じ日の同じ時間に、全国の高校生が繋がるってワクワクしませんか?」っていう話をライオンさんとかにプレゼンしたら納得してもらって。それで一昨年から始めたわけです。

――アプリの開発は、どうされたのですか?
河野 基本的には日テレのグループ会社がやりましたね。スマホで○×の解答ができたり、その時点での成績ランキングが表示されたりする『高校生クイズ』専用のアプリを、自分たちの手で開発しましたね。

――なるほど。地方会場で、汗だくになりながら、○×ゾーンに走って……なんて時代に参加していた世代からすると、隔世の感がありますねぇ。
河野 もしかしたら、高校生たちがスマホに向き合っている姿を見て「汗と涙の『高校生クイズ』じゃない」って言う人もいるかもしれないけど、「同じ日・同じ時間に全国の高校生が繋がってコミュニケーションを取るのも、今の時代にマッチしていて面白いんじゃないか」って思うんですよね。

――お話を聞いていて思ったんですけど、『高校生クイズ』は長寿番組なのに新しいことをどんどん取り入れていきますよね。新技術に貪欲というか、時代の流れに敏感というか……。
河野 いや、たぶん敏感だからこそ長寿番組になっているんですよ。新しいことやることが長寿に繋がっていると思います。ずっと同じことやり続けていたから終わった番組って、いっぱいありますからね。だって、人は基本的に飽きていくものですから。

――なるほど! つまり、前と同じことをしているだけだと、たとえ人気があるもので長続きはしないと。
河野 たぶん、ほとんどのことはそうじゃないですかね? 特にエンターテインメントはそうだと思いますけど。

――でも、確かに16年は「スマホで予選をやる」っていうのはひとつのサプライズでしたけど、17年になるとみんな当たり前のように受け止めていましたものね。
河野 そうですね。しかも「熱中症」や「ゲリラ豪雨」対策にもなっているんです。だから、常に何かしら時代に合わせて変えていくということが、長く続けていくための秘訣じゃないかなと思いますけどね、僕は。

高校生たちの青春ドラマを支えた
スタッフのこだわり

――最初にアメリカに行ったとき(第34回)、ハワイでハリケーンの直撃を食らったじゃないですか。
河野 ありましたね。

――それで「○×どろんこクイズ」ができなくなりかけたのを、急遽、倉庫の中にセットを作ることで乗り切られて。見ていて、あれは「すごいなぁ!」と思ったんですけど。
河野 あれは美術さん・技術さん・コーディネーターさん、全てのスタッフの頑張りですよね。「ビーチでやるのは無理そうだけど、どうする?」ってなったときに倉庫を見つけてきて、高校生に観光をしてもらっている間に、裏でセットを移植するっていう(笑)。あのときは、『高校生クイズ』を長年やっているスタッフの腕というか経験というか……それを改めて感じましたね。

――実は『第14回ウルトラクイズ』でも、グァムで台風が直撃したことがあったのですけど……。
河野 (○×札を上げる動作をしながら)これで対応したときですよね?

――そうなんです。大雨の中で、札上げの○×をせざる得ない状況でした。でも、このときの『高校生クイズ』は屋内にセットを作りことで乗り切った。これは、グァムではなく、ハワイだから撮影可能な大きな倉庫を探すことができて、どうにかできたのでしょうか?
河野 いや、それもあったかもしれませんけど、一番は機転ですかね。「どうしても『どろんこ』をやりたい」となったときに、「じゃあ、どうしたらいいか」というのをひねり出せたのは。

――やはり「どろんこクイズ」はどうしても成立させたかった。
河野 そうですね。だって札上げになると、「○×どろんこ」の面白さみたいなものは全然なくなってしまうじゃないですか。僕、「○×どろんこ」ってほんとに素晴らしい形式だと思っているんですよ。視聴者が問題を一緒に考えられるし、高校生たちが走っている間に「どっちに行くんだろう?」ってドキドキすることもできるし、結果発表が天国と地獄になっているし。

――高校生たちの飛び込む動きもいいですしね。
河野 これはちょっと裏話なんですけど、実は「○×どろんこクイズ」のときは、高校生たちに「スタートしてすぐに正解と思うパネルの方に行かないくれ!」って、事前にレクチャーするんですよ。だって、視聴者は“このチームはどっちに行くのだろう?”ってドキドキしながら見ているから。

――なるほど、ギリギリで○か×か選んでくれと。
河野 そうそう。最初からどっちかに行っちゃうと、すぐに「あー、こっちに行くんだ」って面白味が1つ減っちゃう。なので、……これ、言っちゃっていいのかな? 実はあれ、目印を置くようにしたんですよ。「あそこに目印があるから、そこまではまっすぐ行って」って(笑)。

――へぇ~! それはいい話です(笑)。
河野 そういう細かい演出については、山ほどあるので2日ぐらいは語れますね。企業秘密ですけど。(笑)。高校生本人にも気づかれていない細かい演出がいっぱいありました。だって高校生はタレントさんと違って、基本的に素というか、自分たちの思うままに参加しているので、その範疇でより面白さを引き出すよう演出していかないといけないから。逆に言うと、高校生にこっち都合の演出を押し付けることはしませんし、そもそも押し付けられないので、そこら辺が難しい番組ですよね。

――なるほど。
河野 あと、高校生クイズなりの工夫といえば、実はその前の年にも、タイの敗者復活で「○×どろんこ」をやったんですけど、あのときは代表者1人だけ飛び込むルールだったんですよね。そうしたら「1人だと高校生クイズに大切な、チーム感があんまり出ないよね」「じゃあ、次回はパネル2つにして2人で飛び込ませよう」ってことになって、「2人で飛べば怖くない!友情○×どろんこクイズ」という形式が生まれたという。そういうところは、『高校生クイズ』なりの改良ですね。

――あの2人で飛ぶ改変は素晴らしかったですね! 「○×どろんこ」という形式に、まだ改造する余地が残されていたことに感動しました。それから「どろんこ」のような『ウルトラ』でやったものを踏襲する形式もあった一方で、『高校生クイズ』オリジナルの形式というのもありましたね。中でも、ニューヨークで現地の人と会話をして英語でクイズをする形式(第36回「忍者を探せ!英語ヒアリングクイズ」)なんかは、いかにも『高校生クイズ』らしいくて、ホントに秀逸だと思いました。
河野 あの形式に関しては、アメリカを横断していく中で「『ウルトラクイズ』とはちょっと違う、いかにも『高校生クイズ』らしいことをやりたいな」と思っていたんです。なので、高校生が「英語で話しかける」みたいな形式は、絶対にどこかで入れようと。

――確かに「英語で話をする」というのは、高校生だからこそより面白い形式ですよね。
河野 ええ。だからニューヨークでもやったし、サンタモニカの敗者復活(第34回「コミュニケーションが決め手 クイズ!○○な人を探せ!」)でも「英語で借り物競争」みたいなクイズをしました。これは「高校生の個性を引き出す」ということを意識して考えた形式ですね。『ウルトラクイズ』の単なる踏襲にならないように、高校生らしさが出るクイズも何個かやらなきゃいけないということで。

――あの形式って、「拙い英語でも、頑張って会話してみる」みたいなのがいいですよねえ。
河野 そうですよねえ。あとは、ジェスチャーで強引になんとかしちゃったりとか(笑)。

――で、そんな中でもネイティブみたいに会話できる子がいたりすると、キャラクターがキラリと光って。
河野 ホントにそうですね。だから、あの形式は「どこかの街で、絶対にやろう」って思ってましたね。

――アメリカを舞台にすることで、ホントに高校時代にしか出せない青春の1ページという感じになっていましたね。
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――映画のような物語ですよね。
河野 ホントにそうですよね。で、彼らはめちゃくちゃ有名になって、あの後、三重県庁に表敬訪問したりするんですけど(笑)。

――僕はもう、『高校生クイズ』のアメリカ横断路線というのは、もう永久にやっていただきたいくらいの目線で観てたんですよ。
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――でも、振り返ってみるとすごくいい4年間でしたよね。優勝校を見ても、最初と最後の年が男女ペアの優勝で、その間には浦和高校や灘高校のような本当に強い高校が優勝していてと、展開もバラエティに富んでて。
河野 決勝戦を収録しているときって、「こっちの方が強いかな」なんて思いながら見ているんですけど、予想通りにならないときも結構あるんですよね。最後は当日の本人の頑張りだったり、想いの強さだったり……。そういう面で決まることが多かったですね。

――高校生を見ていて、ツアーの途中で顔つきがガラっと変わったりするようなことはありましたか?
河野 やっぱり、顔つきは変わっていきますねえ。最初の頃はカメラを気にしたり、恥ずかしがったりしていた子たちが、1週間くらいすると動じなくなるというか、もう「なるようになれ」という感じに(笑)。そんな中でも「出たとこ勝負だ!」くらいに振り切っているチームが勝ちますね。

――なるほど。
河野 意外としっかり対策をたててきた、「クイズだけは負けません」みたいなチームって、いざ本番になると、なかなかエンジンがかからなかったりするんです。逆に「せっかくだから楽しむぞ!」っていうぐらいのチームが、ものすごく勢いに乗ったりして(笑)。堂々としているチームは「なんか持ってる」みたいな感じになるんですよね。例えば「バラマキ」でも、絶妙なときに得意分野の問題を引き当てたりとか。そういう意味では、「“番組を楽しもう!”と決めた子たちが勝つ」みたいな印象はありますね。

――いわゆるクイズの大会とは違って、テレビ番組ならでは部分というか、クイズ以外の部分にも乗っかれたチームが強いと。
河野 そうです。だから、ラスベガスのスロットマシーンの敗者復活(第35回「スロットマシーン777クイズ」)では青学(青山学院高校)の女の子ペアがスリーセブンを揃えて復活したんですけど、あの子たちはノリが良くて目立ってたんですよ。だから、あのときは「青学が引き当てるべくして引き当てたなあ」っていう感じはしましたね。……当然ですけど、スロットマシーンに細工なんかはしてないですよ(笑)。でも、やっぱりネット上では「上手くいきすぎてる。ヤラセなんじゃないか?」って書かれたりもして(苦笑)。ただ、中には更にすごいマニアがいるもんで、「いや、調べてみたら、あのスロットはいじれないタイプだ」なんて書き込んでくれて。実際、あれは古いタイプのスロットマシーンなんでホントに始まったら、こっちではどうしようもできないんですよ。

――へぇ~!
河野 ネットに書き込むようなマニアの方って、普段は「アラを探してやろう」みたいなことが多いんですけど、「あっ、こういうときは味方になってくれる人もいるんだ!」なんて思いましたね(笑)。

――でも、ネットが発達するにつれて、例えばこういう運みたいな要素を、何の証拠もなしに「インチキだ!」なんて批判的に書き込む人が増えたじゃないですか。こういう風潮によって、以前と比べて番組を作りにくくなった、みたいなことはありますか?
河野 うーん……。でも、本当に面白い番組というのは、そういう人も含めて面白がってくれるものなんで、あんまり意識していないというか。例えば、うちの番組でいうと『世界の果てまでイッテQ!』とか『24時間テレビ』なんかは、そういう穿った見方をする人も含めてちゃんと面白く観てもらってるじゃないですか。だから、本当に骨太で王道の面白い番組を目指していれば、「視聴者にあれこれ言われるから、やりにくいなあ」みたいなことはないんじゃないですかね、意外と。

――なるほど。
河野 「番組を作るのが難しい」ということでいえば、やはり大変なのは視聴者参加型の番組ですよね。タレントさんと違って、一般の参加者は自由に行動するじゃないですか。で、彼らは「番組を面白くしよう」なんて考えないで、本当にピュアに参加しているだけなんで、出演者がそのスタンスでも、ちゃんと見ている人にも面白くしなきゃいけないっていうのは苦労しますよね。

――コントロールできないが故の苦労ですね!
河野 そうです。しかも、『高校生クイズ』は、高校野球と違って、毎年毎年、面白いものを作ることが求められるわけです。自分のために参加している高校生たちと誠実に向き合いながら、視聴者に向けて、毎年面白いものを作らなきゃいけないわけですから、かなり難しい部類の番組じゃないかなと思っているんですけどね。

――そうですね。しかも出場者は毎年変わるわけですから、段どり的なお約束は毎回ゼロから教えないといけないわけですし。
河野 そもそも、そんなに演出的なお約束を教えることもできないですし、しかも高校生たちはみんな、勝負に勝つつもりで参加しているから、ホントに演出的なコントロールはほとんどできないんですよね。

――しかも特番ですもんね。レギュラー番組だったりすると、毎週見ている中でお約束を理解してもらえたりするかもしれないですけど。年1回の番組というのは、そういう意味でも大変なんだろうなあ、なんて思います。
河野 そうですね。勝つために努力してきた高校生たちに、毎年フェアな大会を提供して、その中から視聴者にも伝わる面白さを抽出して番組を作っていくという……。本当に難しい部類の番組だと思いますね。まあ、大変ですけど、多くの視聴者が毎年注目している歴史ある番組を10年間にわたり作らせてもらったわけで。そういう意味では、この番組にかかわっている間は、毎年すごくやりがいがありましたね。

――今、「ネットの反響」みたいなお話が出ましたが、「リアルな反響」の方はいかがでしょう? 例えば出場者のご家族とか、先生からの反応があったりはしましたか?
河野 先生ということでいえば、「知力の甲子園」の頃から、撮影に協力をしてくれる学校がすごく増えましたね。

――そうなのですね。その理由というのは?
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――へぇ~!
河野 あと、親御さんからお礼状とかお菓子が届いたりしますね。「誰々の母です」「息子がお世話になりました」なんて書かれているんですけど、本当にお世話になったのはこっちの方なので、なんか申し訳なかったり(苦笑)。

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河野 以前に『超問』(『究極の○×クイズSHOW!!超問!真実か?ウソか?』)の特別企画で、『ウルトラクイズ』のチャンピオン3人と『高校生クイズ』のチャンピオン3人がクイズ対決したことがあったじゃないですか。

――あれは「『ウルトラクイズ』と『高校生クイズ』の集大成」みたいな感じで、すごく印象的でしたね。
河野 はい、あれはもうクイズ好きにはたまらない企画というか、クイズ関係者の方にはすごく評判が良かったんですけど……正直に言うと、視聴率的には、あのコーナーはグッと下がってしまって。

――え、そうなのですか?
河野 はい。みんなチャンネルを変えてしまったんです。クイズ好きな人には「もっと観たかった」とか「時間が短い」とおっしゃっていただきましたけど、声を発しない一般の視聴者の人には届かなかったんだなぁと。そこはやっぱりクイズ好きと、一般の視聴者の違いなんですよね。僕は「この結果は謙虚に受け止めないといけない」と思いましたね。その原因はやはり、ちょっと内輪っぽく見えたのかな、なんて思うんですけど。

――なるほど……。「知っている人だけしか楽しめない」という、バリアみたいなのがあったのかもしれませんね。
河野 そうですねぇ……。だから、ホントにクイズ業界を盛り上げようと思ったら、過去のものに頼らず、どんどん違う風を入れていかないとダメなんじゃないかと思うんです。さもないと、クイズ界とか競技クイズというものが、一般から見向きもされなくなっちゃうんじゃないかというか。

――クイズ専門誌としては、いろいろと考えさせられますね……。
河野 あとは「テレビを見ながらクイズを一緒に解きたい」という人も、以前と比べて少なくなったと思います。クイズを解くだけなら、ゲームとかスマホでもできるわけですし。だから、これは僕なりのクイズ番組の考え方なんですけど、クイズというのは目的じゃないと思うんですよ。手段に過ぎないんです。例えば「知力の甲子園」のときは、高校生のスゴさとか知識量とかを伝えるための手段としてクイズがあったわけで。

――はい、わかります。
河野 で、『アメリカ横断』のときは、高校生たちの成長だったり、ドキュメンタリーだったりを、クイズを通して伝えてきたと。だから、クイズの先に魅力的な目的がないと、テレビ番組としては難しいと思うんですよ。「クイズのためのクイズ」をやっていると、テレビ的には苦労するだろうなあ、って思いますね。

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――河野さんは今、編成にいらっしゃるのですよね?
河野 そうなんです。6月から編成部ということで、今は現場を離れています。だから『高校生クイズ』だけでなく、『超問』も『頭脳王』も後任者に引き継ぎました。

――今年の『高校生クイズ』についても、全くノータッチなんですね。
河野 はい。だから、純粋にものすごく興味があります。自分でも「『高校生クイズ』を変えなきゃ」と思って、いろいろ考えて2回大きく変えてきたので。

――最後に、河野さんが思う『高校生クイズ』とは、どういう番組なのでしょうか?
河野 繰り返し言ってますけど、「クイズを通して、高校生の魅力を伝える番組」ですね。それに尽きると思います。「高校生の魅力」というのは、個性・スゴさ・知識・キャラクター……などですね。『高校生クイズ』とは、そういったものをクイズで引き出す、あるいはクイズを通して発見する番組。だから、ぶっちゃけ「クイズ」そのものは上位じゃないです。

――クイズ誌という性質上、どうしても「優勝者は誰だったか」みたいな感じで、クイズ番組をクイズ的な面から取り上げがちなんです。でも、「『高校生クイズ』は高校生の良さを引き出す番組」というコンセプトから考えると、この番組は「時代によってどんな路線の番組をやって、どういう高校生像を伝えてきたか」という面を重視すべきなのかな、なんて思いますね。
河野 そうなんですよ。僕の時代も「知力の甲子園」から「アメリカ横断」とコンセプトは変わってますけど、一貫して高校生の姿を描いてきたわけで。で、それはもう番組の初期のころから脈々と、歴代のスタッフの皆さんがそう思ってやって来られたから続いていると思うんです。時代ごとに高校生の魅力を引き出すため、カヌーをやったり、どこかへ連れてったり……そういう工夫をしてきたんですよね。だから、『高校生クイズ』というのは、番組のスタート以来一貫して「クイズを使って高校生の魅力を引き出す番組」であり続けているんですよね。

――つまり『高校生クイズ』という番組は、「クイズによって高校生の良さを引き出そう」という柱の部分は初期の頃から一貫して変わっていない。ただし、良さを引き出すための番組のテーマだったり、クイズの見せ方だったりという部分は、より時代に応じた形になるよう変えていくと。
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――根幹となる「変えないところ」と、時代に応じて「変えるところ」のどちらも大事というのは、ぜひ読者の皆さんにも伝えたいですね。『高校生クイズ』の場合、路線が変わるたびに「前の方がよかった」みたいな意見が必ず出てくるので……。
河野 そうですねえ。でも、変わっていくのは必然だと思います。高校生自体も時代によってホントに変わっていくわけですから。なので『高校生クイズ』というのは、「フィーチャーすべき高校生の魅力はどこなのか?」っていうのを、時代に合わせてクイズを通して引き出す番組ということですね。

――今年の『高校生クイズ』もぜひ楽しく観させていただきます! 本日はありがとうございました。

「第38回全国高等学校クイズ選手権」
(金)夜-
日本テレビ系で放送
総合司会=桝太一アナ
メインパーソナリティー=千鳥
スペシャルパーソナリティー=千葉雄大
メインサポーター=乃木坂46
出演=滝沢カレン、ブルゾンちえみ、ブリリアン、ホラン千秋ほか
http://www.ntv.co.jp/quiz/index.html

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